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ある魔導師の話 6(メイプル小説)

2009.03.31 22:38|メイプル小説


 門の研究を進めることで得た副産物…それが私の新たな魔法だった。

 その魔法を同じグリトを師匠にもつハインズとロベイラに教えた。


 
 その中でもロベイラの成長は著しかった。

 私を含めた3人の弟子の中でも精霊の使役を受ける素質が強かったのが彼女だったからだ。

 今思うならば私は自分の完成させたものを無意識のうちに後世に残したかったのだろう…

 

 だが、それも一時であり、力の無い者への力の誇示でしかない。

 そんな自己満足を満たすことで私は渇望を抑えていたのか、それとも…





 だが、渇望はもうすぐ終焉を迎えることを私はわかっていた。


 
 「明日だ。明日が来れば『答え』が出る!」






 トントン。

 

 全ての準備が整った部屋にノックが響いた。

 ロベイラだった。


 「こんな旅に出るような準備をして…あなたは…どこに行こうとしているの?」

 「どこへって?新しい魔法の実験さ。いつもの場所だよ。」


 とっさに出た嘘だった。

 今回ばかりは誰にも知らせる訳にはいかない。思うよりも早く口は動く。

 「どうした?この前教えた魔法のことか?悪いが今日はこの通り疲れているんだ。悪いが帰っ……!!」


 言い終わる前に懐かしい香りが脳内を刺激した。

 ロベイラが私に駆け寄り、抱きついてきていたのである。


 「私、最近のあなたが心配なの…。確かにあなたの功績は立派だわ。数々の魔法はモンスターにも多大な効果があると思う。」

 「でも…あなたについている精霊が最近減ってきているのが見えるのよ。だから心配で…」



 香り続ける懐かしい匂い…

 そう、これは雪原の街で春先にしか咲かない花の匂い…何度かロベイラがこの花の名を言っていたような気がしたが私は思い出せなかった。

 長旅を共にしてきた彼女は街の少女から女へと変わりつつあった。

 懐かしい香りも今は彼女を引き立たせる魔法になっている…

 私はそんなことを考えながらロベイラに身を任せていた。



 彼女と溶け合いながら私は心に充足を感じていた。

 その日、私は久しぶりに包まれるような温かさの中、眠ることが出来た。



 翌朝、私は隣に眠る彼女からそっと離れた。

 服を着る瞬間、あの香りがしたがやはり私は思い出せなかった。

 「帰った時に聞くことにしよう…」

 そう言うと、感謝をこめて眠る彼女の額に唇を重ねた…。



 そして、私は前に向かって歩き出した。


 次回 最終話 ある魔導師の話 7 (←クリックで次の話へ)へ続く。。。

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一人でこつこつ狩りしていることが多いですが、
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皆様よろしくね!

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